幕末の文化

幕末の年表とは?黒船から明治までの流れをわかりやすく解説

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幕末の年表とは?黒船から明治までの流れをわかりやすく解説
ペリー艦隊の来航を描いた図(1854年) / 出典: Wikimedia Commons PD-old

幕末は、事件と人物が入り組んでいて流れをつかみにくい時代です。ここでは16年間の出来事を年表で整理し、それぞれがどうつながっているかを示します。

目次

幕末はいつからいつまでか

幕末に厳密な定義はありません。 ただし一般には、次の区切りが使われます。

区分出来事
始まり1853年黒船来航
終わり1868年明治維新(または1869年の五稜郭開城)

わずか16年です。260年続いた江戸時代のうち、教科書のページの大半を占めるのがこの最後の16年にすぎない、ということになります。

幕末の年表

日付は当時の和暦ではなく、グレゴリオ暦(新暦)に換算して並べています。和暦とは1か月前後ずれるため、たとえば大政奉還は和暦で慶応3年10月14日、新暦で1867年11月9日です。

開国期(1853年〜1858年)

出来事
1853年黒船来航。ペリーが浦賀に来航し開国を要求
1854年日米和親条約。吉田松陰が下田で密航を企てて失敗
1855年長崎海軍伝習所が開設。勝海舟らが学ぶ
1857年五稜郭が着工
1858年井伊直弼が大老に就任。日米修好通商条約に無勅許で調印。安政の大獄が始まる

この時期の焦点は「開国か攘夷か」でした。外圧に対して幕府が独断で条約を結んだことが、尊王攘夷運動に火をつけます。

動乱期(1859年〜1864年)

出来事
1859年横浜が開港。吉田松陰が処刑される
1860年桜田門外の変。井伊直弼が暗殺される。万延の改鋳
1862年坂本龍馬が脱藩。松平容保が京都守護職に就任
1863年新選組の前身が結成。八月十八日の政変で長州が京都を追われる。高杉晋作が奇兵隊を創設
1864年池田屋事件。禁門の変で長州が朝敵に。第一次長州征討

大老が白昼に暗殺されたことで幕府の権威は決定的に傷つき、以後の政局は暗殺と武力衝突が常態になります。

倒幕期(1865年〜1867年)

出来事
1865年高杉晋作の功山寺挙兵により、長州の藩論が倒幕へ戻る
1866年薩長同盟が成立。直後に龍馬が寺田屋で襲われる。第二次長州征討で幕府軍が敗退
1867年1月徳川慶喜が15代将軍に就任
1867年11月大政奉還
1867年12月坂本龍馬と中岡慎太郎が近江屋で暗殺される。ええじゃないかが広がる

転換点は1866年の第二次長州征討です。幕府が一つの藩に勝てなかったことで、倒幕が現実的な選択肢になりました。

維新期(1868年〜1869年)

出来事
1868年1月王政復古の大号令。戊辰戦争が始まる(鳥羽伏見の戦い)
1868年5月江戸無血開城。勝海舟と西郷隆盛の会談による
1868年5月近藤勇が板橋で処刑される
1868年10月会津戦争。白虎隊の悲劇
1868年10月明治と改元
1868年11月鶴ヶ城が開城し、会津藩が降伏
1869年6月土方歳三が戦死。五稜郭開城により戊辰戦争が終結

幕末の年表を3つの流れで理解する

年表を追うだけでは全体像がつかみにくいので、大きな流れを整理します。

流れ1:外圧が幕府の権威を削った。 黒船来航 → 無勅許調印 → 尊王攘夷運動の高まり。幕府が国を守れないという認識が広がりました。

流れ2:弾圧が反発を増幅した。 安政の大獄 → 桜田門外の変 → 暗殺の常態化。力による統制が、かえって統制の崩壊を早めています。

流れ3:敵同士が結んで幕府を上回った。 池田屋事件・禁門の変で憎み合った長州と薩摩が、薩長同盟で手を結び、第二次長州征討で幕府に勝ちました。ここで力関係が逆転します。

幕末の主要人物と年表の対応

人物生没年年表上の位置
吉田松陰1830-1859安政の大獄で処刑。門下生が維新を担う
井伊直弼1815-1860開国を断行し桜田門外で暗殺
坂本龍馬1836-1867薩長同盟を仲介。大政奉還の直後に暗殺
高杉晋作1839-1867奇兵隊と功山寺挙兵。維新を見ずに病没
近藤勇1834-1868新選組局長。戊辰戦争で処刑
土方歳三1835-1869箱館まで戦い、幕末最後の戦死者のひとり
西郷隆盛1828-1877討幕を主導し、西南戦争で没
徳川慶喜1837-1913最後の将軍。1913年まで長生きした

注目したいのは没年です。幕末を動かした人物の多くが1867年から1869年に集中して世を去っています。一方、彼らが倒した相手である徳川慶喜が、そのすべてを見送って1913年まで生きました。

よくある質問

幕末はいつからいつまでですか。 一般に1853年の黒船来航から1868年の明治維新まで、約16年間を指します。戊辰戦争の終結まで含めれば1869年までです。

幕末で最も重要な出来事は何ですか。 転換点として挙げられるのは、1853年の黒船来航、1860年の桜田門外の変、1866年の薩長同盟と第二次長州征討の敗北、1867年の大政奉還です。

なぜ幕府は倒れたのですか。 外圧に対応できないことが露呈し、弾圧が反発を招き、最終的に薩長という有力藩に軍事的にも敗れたためです。

各事件の詳細は幕末の文化、人物ごとの生涯は幕末の偉人の各記事でどうぞ。

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